

私はWEB業界の情報を得る手段として、皆さんと同じようにインターネット上に溢れている情報に大部分を頼っている。しかし、少なからず書店に並ぶWEB・インターネット関連の書籍からもヒントをもらうことがある。
こと海外の情報を得るには、海外のWEBサイトを翻訳サービスを通してヘタに訳して読むよりも、然るべき人物(その人物の主観も多少含まれるが)が翻訳し、日本語の文章として成立した印刷物の情報を読む方がはるかに楽だ。
しかし、やはり書籍は書籍。その紙面が常に新しい情報に書き換えられるわけはなく、当然ながらあくまでも発行当時の最新技術がつらつらと書いてあるのみ。
つい先日、以前買ったネットビジネス系の書籍を久しぶりに引っ張り出して読んでみた。
この書籍はネットビジネスの成功例と失敗例を比較し、筆者が論評するモノで、残念ながら購入した当時も「ふ~ん」と思う程度で特に心に残るネタは見つからなかった。
しかし、久しぶりに読み返してみると、別の意味でなかなか面白い。
それは技術進歩と周知のスピードをあらためて体感することができたからだ。
まず、この書籍の失敗例の行(くだり)に「ポイントキャストの失敗」の話題がある。
この失敗例に関しての詳細は周知の所なので割愛するが、なぜかRSSのことについて一言も触れられていない。実はこの書籍の発行日は2005年9月9日である。まだほんの1年ちょっと前に発行された書籍である。2005年といえばRSSはすでに台頭していて、現在ほどではないにしろブロガーのみならず一般ネットユーザにも周知の技術となっていたはずだ。かっこうの比較対象がありながらRSSの記述が見あたらないのは、筆者自身が意図してRSSの記述を外したか、または認識不足だったのかいずれかだ。現在だったら絶対に話題に上げなければ話しが先に進まない要素である記述がたった1年ちょっと前までは専門書にも載っていない。専門家ですら認識不足か、または技術の普及効果の過小評価をしていた可能性が高い。書籍を執筆するくらいの専門家がほんの一寸先すら見誤っている状態である。
自分は技術進歩の先端にいるつもりでも、実はあまりの速さにその先端すら見えない状態なのかもしれない。または絶対的な先端などはじめから実は存在していないのかも。
WEBの世界は日進月歩なんかではない。『秒進分歩』であることだけは確かのようだ。
投稿日:2007年01月11日|Sugita Diary|この記事のURI